事務職に転職したいなら資格は必要?
未経験から事務職に転職したい場合、求人の応募必須事項になければ特に必要な資格はありません。
しかし、
- 販売職や飲食業から事務職に転職したい
- オフィスワークをしたことがない
という場合は自分のためにも事前に勉強しておくことをおすすめします!
合格するかどうかは別として、勉強中であることで事務職への転職の本気度をアピールできますし、なにより転職後の業務で絶対に役に立ちます。
実際に販売職から事務職に転職する前に勉強していて役に立った資格と、こういう資格も勉強しておけばよかった!という資格を紹介していきますのでぜひご覧ください。
おすすめの資格
マイクロソフトオフィス スペシャリスト(MOS)
こちらの資格は耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか?いわゆるMOS(モス)ですね。
Excel(エクセル)、Word(ワード)、PowerPoint(パワーポイント)といった一般事務で必ず使用するPCソフトのスキルを認定する資格で、事務職に限らずオフィスワークには欠かせない超基本スキルを身につけることができます。
また知名度も高い資格のため、
- 初めて事務系の資格勉強をする
- 転職活動でアピールしたい
という方はMOSから入るのがいいと思います。
こちらは私も事前に勉強していました。
まずは参考書を購入し、使ったことのない機能を実際に作業しながら覚えていきました。
実際に試験に合格しなくても勉強になればいいと思って始めたので、あまり模擬試験問題は解いてはいませんでしたが、解説を読みながら作業を試してみるのは勉強になります。
参考書はバージョンによって内容が多少異なりますので、なるべく最新のものを購入する方がおすすめです。
日商PC検定
商工会議所が実施する、事務業務における文書作成や表計算などのアプリケーションソフト(Word、Excel、PowerPoint)の検定試験です。
IT知識も問われるため、ネット社会に対応したビジネススキルの育成を図ることができます。
一見MOSと似ている内容にも思えますが、こちらはMOSよりも実践的なスキルが身についているかを試される試験です。
ある程度基本的な使い方や知識が身についているという方はこちらに挑戦することをおすすめします。
検定試験は
- 文書作成
- データ活用
- プレゼン資料作成
の3つの分野に分かれており、それぞれ3級~1級までのレベルに分かれています。
文書作成とデータ活用にはBasicという初心者向けの級もありますが、試験の知名度的にこちらを受けるくらいならMOSを受けた方がいいかなと思います。
試験の難易度はオフィスソフトの検定の中では比較的高いのですが、「スキルに自信をつけたい!」「応用力を身につけたい!」という方にはとてもおすすめです。
自分のスキルに合った級から試験勉強をしてみましょう。
日商簿記3級(2級)
簿記はどの事務職でも持っていて損はない資格です。
事務系であれば経理業務に全くかかわりのない部署というのは基本的にありません。
もし転職先が経理業務をメインにしている職場であれば、最初は簿記資格はなくても大丈夫ですがいずれ資格を取ってくださいね、と言われることも多いです。
実際私の勤めていた会社でも、簿記3級は事務職の必須取得資格でした。
日商簿記3級は基礎的な知識を身につけられる、経理・会計の入門資格です。
3級以上であれば十分履歴書に書ける資格ですし、合格率も50%程度と初心者でもきちんと対策をとれば合格する確率も高いです。
初心者であればまず3級の内容から勉強する必要がありますが、勉強して基礎的な知識を身につけたあとに対策をしていきなり2級から受けてもいいと思います。
日商簿記は受験資格や経験は問わないため、どの級からでも受験することができます。
簿記初心者でも3級を受けず、2級の取得を目指して合格する人も多いのです。
3級を勉強してみて「2級の勉強もすすめてみたい!」と思ったら、いきなり2級から受験するのがいいと思います。
秘書検定
秘書検定という名前のとおり、「秘書向けの資格なのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、こちらは社会人としての基本的な常識から電話応対、ビジネス文書の作成といった社会人に欠かせない基礎的な知識を身につけることができる検定です。
3級、2級、準1級、1級とレベルが分かれており、転職活動に生かしたいのであれば2級以上の勉強・取得がおすすめです。
これまで紹介してきた事務スキルを問われる試験とは少々内容が異なり、サポートする立場から他人に対する振る舞いや言葉遣いや、マナーなどが問われます。
また2級は実際の職場での活用を想定しているため、効率の良い仕事の仕方などについての問題もあります。
なにもアピールするものがなくて転職活動が不安…という方は、まず秘書検定から挑戦してみることをおすすめします。
ITパスポート
こちらも私が実際に勉強していた資格試験です。
12種類あるうちの情報処理技術者試験の1つで最も難易度が低いものですが、経済産業省が認定する国家資格です。
もしIT系の企業に転職したいと思っているのであれば絶対におすすめしたいですし、IT系企業ではなくともIT人材というのはまだまだ需要(企業)に対して供給(人材)が少なく、大きくアピールできる資格です。
IT系の資格といっても、MOSなどの検定と違って操作方法を学ぶものではありません。
新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)の知識をはじめ、経営全般やプロジェクトマネジメントなど、ITに関する幅広い知識を問われます。
と書くとなんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、実際は範囲が広いだけでとても基本的な知識しか問われません。
参考書などでしっかり対策すれば十分合格することもできますし、なんといっても国家資格なので自分の資産にもなります。
現代社会で必須ともいえるIT知識を身につけて、周りのライバルと頭一つ分差をつけましょう!
勉強を続けるコツ
ここまで、事務職への転職におすすめの資格試験を挙げてきました。
ただ、多くの方はいざ参考書や問題集を買うところまではできても
その後の勉強が続かない…
という悩みを持っている人や
そもそも試験勉強ってどうやってするの?
という人も多いのではないでしょうか。
実は私も継続して試験勉強することは大の苦手でしたし、やみくもに始めても絶対続かないと自分で分かっていたので、継続できるよう工夫をしていました。
ここからはその方法をご紹介していきます!
参考書や問題集は出来るだけ薄いものを選ぶ
まずは1冊やりきることが大事!と思ったので、参考書や問題集は分厚くて長い解説がたくさん書いてあるものより、薄くて1週間程度で内容を網羅できそうなものを選びました。
これが飽き性の私には大正解で、まだこんなにある…と残りのページ数を見てげんなりせずに勉強を続けることができました。
一度内容を網羅したあとに何度も反復することで、内容をしっかり頭に入れることもできます。
なにより「自分はこんなに頑張ったんだ!」と達成感を得ることができるので、勉強へのやる気やモチベーションが長続きしました。
1日のノルマやハードルを下げまくる
いきなり
- 毎日帰ってきてから寝る時間まで3時間は勉強する!
- 今週中にすべての模擬問題を解いて解説内容を完璧に理解する!
など高い目標を立ててしまうとで達成できなかったときに気持ちに焦りが出てしまいますし、初速を上げすぎるとあとから息切れしてしまいます。
ゴールが近いとやる気も出るので、毎日の目標はとにかく下げまくって、やる気が出ない日も「これくらいならやっておくか」という気持ちにさせていました。
- ただ単に参考書を5ページ読む
- 問題を1問だけ解いてみる
など、勉強の最初のハードルである「とりあえず始める」の段階を下げることで、するっと勉強を始めることができていました。
始めてしまえばこっちのものです。
1問だけで終わってもいいですし、調子が出てきたらそのままもっと問題を解いてみてもいいのです。
無理はせず少しでも勉強できた自分を褒めて、モチベーションを維持しましょう。
内容を完璧に理解していなくても問題を解いてみる
初めて挑戦する資格試験の勉強内容は、完璧に理解していなくても一度模擬試験や過去問を解いてみましょう。
最初の理解度的は20~30%くらいでも大丈夫です。
解説がしっかり書いてある参考書を選び、
- 模擬試験や過去問を解いてわからなかったり間違えたりした箇所を読む
- もう一度解いてみる
を繰り返しているうちに自然と内容が脳に染み込んでいきます。
一度パターンがわかると内容が少し違う問題も応用をきかせて解けるようになってきますよ。
単に覚えなければならない知識問題については、単語帳のスマホアプリなんかもありますので、活用するのもいいと思います!
まとめ
おすすめの資格試験と勉強方法をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
- 自分のレベルやりたい仕事に合った資格試験の勉強をする
- ハードルを下げて毎日のモチベーションを保つ
この点を意識して、スキルアップへの道を歩みましょう!